口腔生理学という講座の授業で、咬合(かみ合わせ)の生理学を習った時でした。
そのころ、自分の症状をレポートにまとめ、当時「咬合(歯のかみ合わせ)」について研究していた医学博士である父に見せました。
まさに、その症状こそが、現在「顎関節症の不定愁訴」と言われている症状だったのです。不定愁訴とは、体調が悪いという自覚症状を覚えても、検査では原因となる病気が見つからない状態のことです。
これは私の治療ポリシーですが、「顎関節症を治すために、その診断と治療に科学的根拠があるかどうか」これが一番重要だと思います。
そして、私は、それを自身の顎で確かめてきました。
今でも、研究が終わったわけではありません。
この治療を全国の歯科医師にセミナーをしたり、更に、より良い治療を求めて、海外を飛び回っています。
これまで放置してきた期間、他の歯科医が治療してきた期間などにより顎関節の状況や症状はさまざまですが、私の治療法をステップごとに行っていけば、あなたが抱えている問題をほぼ7日という短期間で、解決することができるでしょう。
まず、顎関節症というのは、“軟骨”のズレが原因で痛みを発症するのですが、今あなたの顎関節は、この軟骨が前に落ち込んでしまったことにより口をあけた瞬間にカクッと音がなってしまうのです。
そして、口を開けた時に、この軟骨が関節の動く骨にひっかかってしまうと痛みを生じるようになり、これが急性の顎関節症になります。
これがどんどん進行してしまうと軟骨にひっかかっている状態が続くので、軟骨がどんどん削れて、薄くなっていきます。